東洋のアルカディア

肌寒さの中で、雲の隙間から日差しが届く瞬間はとても気持ちのよいものですが、確実に冬の足音が近づいているのを感じますね。

日本奥地紀行の中で「東洋のアルカディア」と評されているエリアを久方ぶりに巡ってみました。日本奥地紀行とは、明治時代に横浜から北海道まで、日本人の青年通訳を従えて、馬で旅をした外国人女性イザベラ・バードの旅の記録になります。旅そのものは、時代も時代ですから、相当に過酷だったようですが、1人の女性の勇気ある行動のおかげで、当時の日本像や暮らしの情景を客観的に知ることもできます。

本の中で、「圧迫とは無縁」「微笑みかけているような実り豊かな地」と書かれているその場所は、当時と今とでは、暮らしの景色はずいぶんと変わっているものの、高いところから見下ろしてみたり、道路を走ってみると、「微笑み」という表現がピッタリの地だと感じます。ハーベストフェスティバルやぶどう畑を駆け抜けるマラソン大会、各地で趣向を凝らしたイベントが催されていました。

何を次代に手渡すのか、そのことを考えさせられた時間となりました。