籠る文化と発動する文化

各地で線状降水帯が発生していて心配です。明け方には北海道の釧路地方にも出たそうで、私も住んだことがある場所だけに、「あの辺りが大変そうだな」と頭に浮かんできます。

北海道は私にとって、第2の故郷ともいえる場所ですが、北海道に憧れを持ったのは小学校の頃です。実家が農家ということもあり、学校から帰っても両親は田んぼや畑に行っていて、家には誰もいませんので、部活がない時には、漫画を読んだり、テレビを見たりしていました。そんなある日、テレビに雪山が映ったのですが、きらめくように粉雪が舞っていました。どれほどの時間だったか忘れましたが、私は美しい光景に見入ってしまいましたが、その山が北海道にあることを知り、単純に「北海道ってスゴイ」と子供心に感じたものです。

子どもの頃に見た光景が、いつしか「自分は北海道に行くんんだ」という目的へと変わり、気付けば10年という月日を北海道で過ごしたわけですが、住んでみたからこそわかることがあります。それは、「籠る文化と発動する文化」ということです。1年の半分が雪に覆われますので、暮らしの風景も大きく変わります。雪に「降るな」と言ったところで否応なしに降り続けますし、「もっと夏を」と叫んでもあっという間に夏は終わります。

そのような、与えられた環境のなかで、如何に生きるのか、少しでもより豊かに、そのようなことを希求していくなかで、様々なものが生まれ、それぞれの文化が育まれていったように思いますし、日本を代表する商品や企業も多く輩出されています。そのような企業の歴史を調べてみても、経営者の方々にお話しを聞いても、その根底には2つの文化に対する畏敬の念が共通しているように思います。